「悲劇的」ダンサー紹介③ 益田さち

益田さち/ますだ さち

1990年生まれ。

2歳10ヶ月でバレエを習い始める。

学生時代には貞松浜田バレエ団公演「くるみ割り人形」「ドン・キホーテ」などに出演。

一度踊らない期間を経て、その後も常にダンスに対して諦めがつくことはなく、2010年ごろからボールルーム、ジャズ、モダンダンスなどを次々に始め、現在にいたる。

主な出演作品にはやなぎみわ演劇作品「ゼロ・アワー~東京ローズ最後のテープ~」北米ツアー、schatzkammer作品「スモールハウス」などがある。きたまり/KIKIKIKIKIKIには前回公演マーラー交響曲第7番「夜の歌」に続いて2回目の出演。

【益田さちに4つの質問】

 

①なぜ、ダンスをはじめましたか?

3歳になる前に、自分の意志でバレエを始めました。

正確には母親が「もしも娘を持ったらバレエをさせたい」と願っていたそうで、私が「やりたい」と言うまでレッスンを何度も見学に行ったらしいです。

 

②なぜ、ダンスを続けていますか?

(褒められたり、そそのかされたりして得た快感、何かできるようになった時の達成感なども含めて、)ダンスをすることによる快感や感動みたいなものがあるからだと思います。

 

③あなたにとってダンスは何ですか?

概念であって、感覚でもあると今は思っています。そして概念的に捉えているダンスと、感覚的に捉えているダンスがずれているように感じている状態ですが、正直よくわかりません。でもどちらも自分の中にあって、それが消えてなくなってしまうことはないと信じています。

 

共演するダンサー( 花本ゆか)の紹介をお願いします 。

花本さんとは、2016年のKIKIKIKIKIKI作品(マーラー交響曲第7番ホ短調「夜の歌」)に出演した際に初共演でしたが、その前から一方的に知っていました。花本さんは私が今まで出会ったコンテンポラリーダンサーの中で、「バレエの表現は大袈裟でないと思う」と言った唯一の人です。

初対面の時、話しをすると花本さんはとても静かで、踊っている時と全然違う!と感じましたが、共演する中で、その感じていたギャップが埋まっていきました。花本さんと花本さんの踊りとは切り離されていなくって、そしてとても魅力的です。私は花本さんをいつまでも見ていられるくらい大好きです。

 

益田さちのダンス履歴