花本有加インタビュー

聞き手|白鳥達也

左側が花本有加  |  右側が白鳥達也
左側が花本有加 | 右側が白鳥達也

 

白鳥| ダンスを始めたきっかけは?

 

花本| きっかけは、小さい頃からバレエしてて、3歳から。お母さんが新体操してたし、太ってるから

    健康的にもバレエがいいって。

 

白鳥| それからずっと?

 

花本| 高3までやって、進路どうしようってなったときに、大阪芸術大学に行きたいって先生に言った

    ら、あそこは見た目で落とされたりするし、京都造形芸術大学がいいんじゃないって言われて、

            ああそれじゃそこにしますみたいな(笑)何かもう、流れるままに生きてるんですよ(笑)

 

白鳥| あんまり深刻には考えない?

 

花本| そう、言われたとおりにやる人やけん、わたし(笑)

 

 

白鳥| やっぱり、踊ってると疲れます?

 

 花本| いや、今回は、なんか、気疲れだな。

 

白鳥| どういうところで?

  

花本| なんか、状況を判断して踊らないといけないっていう。

 

白鳥| それは、即興みたいので?

 

花本| そうそう。振付けを与えられたら、なんか、気持ちよくやればいいっていうだけじゃないですか。

    でも今回は即興もありそうじゃん。こわいじゃん。めちゃ、試されてますよ、毎回。

 

白鳥| あぁ、試されてるとは思うよ。え、何を?

 

 花本| 前にきたさんに稽古だからって、毎回同じことをするのはどうかと思う、みたいなのを言われてて

     ね。 試す場なんだから、どんどん試さないとっていうのを…

 

白鳥| あぁ、言うよね、一応指示は出すけど、別に指示に従わなくてもいいんじゃないかな、みたいな。

 

花本| そうそうそう。

 

白鳥|でも、好きなことやられちゃ困りますけどね、みたいな(笑)確かにそういうの、難しいよね。

           でも、そこで花本さんは思いきりがあるよね。迷わない、というか?

 

花本| いや、迷いあるよ、いま微妙に動いてるな…って(笑)

 

白鳥| ふーん。じゃ結構即興で動くのとかは苦手なんだ?

 

花本| 大っ嫌い。

 

白鳥|振りの方が好き?

 

 花本|うん。

 

白鳥|やっぱそれは、気疲れ?

 

花本|いや、パニックになる。

 

白鳥|へぇ、見えない。意外だなぁ。

 

花本|即興ってモヤっとして終わるじゃないですか。記憶も残ってないし(笑)

 

 

白鳥|そういえば、KIKIKIKIKIKIはどうして入ったんですか?

 

 花本|もともと、きたまりさんが大学の先輩で。きたさんの卒業制作公演に声かけてもらって、そのあと

   「サカリバ」っていう作品で出演者に空きがでたので、そこで代役で入ってって声がかかって

 

白鳥|あ、そうなんだ。

 

花本| そこで声かけてもらって、その作品だけかなと思ったんですけど、「サカリバ」がツアーでいろい

    ろまわったりすることになり、そっからなんか、ずっといるっていう。だから、今日からあんた

            メンバーね、みたいなあれはなく、いつの間にか、ずっと出させてもらっているっていう(笑)

 

白鳥| いつも作品に出る人みたいな(笑)

 

花本| そう(笑)

 

白鳥|でも、いやだったら次の公演は出ないといいわけじゃない?だから、よかったってこと?

 

花本| はい。

 

白鳥|どういうとこで、いちばん感じたの?

 

 花本| でもねぇ、最初『サカリバ』を観たときは、ちょっと抵抗あったんですね。

          「きゃーっ」じゃないけど、大きい声出してるっていうので。免疫がないから、そういう作品に。

             ダンスしながら声も出してるっていうのに、まだ慣れてなかったから、1回目観たとき。

 

白鳥|なるほど。いまは?

 

花本| いまは大丈夫です。ま、声によりますけど(笑)。

    そのあと、1回男性だけの作品があるんですけど、それ以外は全部出てます。

 

白鳥| そっか。そうしたらKIKIKIKIKIKIに所属して続けつつ、自分の作品も作るっていうわけでしょ。

    それって、何か違うんですか?きたさんの作品では、ダンサーとしての自分はこうだけけど、

    自分のユニット(はなもとゆか×マツキモエ)の作品のときは?

 

花本| うーん、えっとね〜、全然なんかねぇ、マツキさんとのねぇ、考え方が違うの。

            あ、でもわたしはあまり自分で作るのは嫌い。向いてないっていうことは最近…。

            薄々わたしは作る側ではないっていうのは分かってたんですけど。

 

白鳥|こないだの9月にアトリエ劇研で上演した『OKey?』は?

 

花本| 完全にマツキさん。ふたりで作ってたらマツキさんも気を使って、わたしが思うのに寄り添ってく

    れるような意見を言ってくるんですよ。自分の意見も含めつつ、わたしに寄り添ってくれていて、

            それってあまりよくないなって。中途半端な。それなら、どっちかでいった方がいいんじやないか

    と思って。だから、完全にマツキさん演出でした。 でも、マツキさんは逆に、振付はあまり作らな

    い人なの。だから、私も振付はするけど、自分とか相手のとか。

            KIKIKIKIKIKIKIとマツキさんとのユニットで、作る作品全然違うんで。KIKIKIKIKIKIは、勉強してる

            って感じですね。なんか、ダメ出しとかも、あぁそういうことか、みたいな。

 

白鳥|ダメ出しとかって、こたえる方ですか?

 

花本| 言われることにもよるけど(笑)…いや、言われないこともこたえる。

 

白鳥|それはどういう意味で?

 

花本| また、自分で考えろ系かっていう(笑)自分でなにか探しなさいっていうか。

 

白鳥| じゃあ逆に、これをやって、あっこれはうまくいったな、とか、そういうのってある?

 

花本|  それはもう、きたさんの反応ですかね(笑)きたさんが声出して笑ってくれてんなら、

             あぁ正解だっていうか。もう、単純(笑)

 

 

白鳥| ちょっと話かわるけど、振付ってどうやって覚えるの?

            即興は苦手で、どっちかっていうと振付が好きで、与えられた方がのびのびできるみたいなこと言

    っていたし、多分、振り覚えもいい方じゃないですか?

    振りが覚えられなくて苦労したことってありますか?

 

花本|  さぁ…でも、振り覚えるの得意な人に比べたら遅い方ですけど…

 

白鳥| でも覚えるの好きじゃないですか?

 

花本| …好き。

 

白鳥| どんな振りでも?

 

花本| でもね、これってほんと、振りを教えてくれる人によって、入りやすいのと、入りにくいのがあり

            ますよ。

 

白鳥| あぁ、そうでしょうね。入りやすいってのはどういうの?

 

花本| ちゃんと、教えてくれる人が、明確にこう、形も絶対、何回やっても同じとか。

 

白鳥| バレエやってる人ってやっぱそう感じるのかな?

 

花本| バレエはもうフツーに、順番覚えないとできないし、それで身についてるのかも。

 

白鳥| バレエ、好きですか?

 

花本| 好きです。あ、離れて好きになった。

 

 

白鳥| 今回の公演への意気込みは?

 

花本|  …(笑)

 

白鳥| いや、まぁ、別に言葉にするあれがないなら、まぁ別に(笑)。いつもどおりですか?

 

花本| 何に気をつけよう?っていうか、毎回稽古で何を意識したらいいんですかね。みなさん、何を意識

            してあの場にいるんだろうって思う(笑)で、何かわたし持って出るときとか、わぁ、これまた、

            フツーに出てやがるとか、思われてんのかなぁ…とか(笑)何か変なざわつきがいっぱいある。

            雑音が(笑)

 

白鳥| あるね、それは。そうねぇ、やっぱそういうこと考えます?ってことは逆に、フツーじゃない立ち

            位置にしてやろうっていう思いがあるってことだよね?

 

花本|そうしないと。

 

白鳥|それはKIKIKIKIKIKIの作品でずっと?

 

 花本|え、今回の作品、毎回違うこと望まれそうな作品じゃないですか。

 

白鳥|こんなに即興をやってるってことはないの?

 

花本|ないです、ないです。

 

 

白鳥| 前向きですか?ネガティヴかポジティブか?結構そんなに悩まない?

 

花本|いや、悩みます。悩んだことを誰かに言って「大丈夫よ。」って言ってもらったら、

           あぁ大丈夫かぁってなる人(笑)

 

白鳥|あぁ、じゃ、大丈夫って言ってくれそうな人に相談するって感じ?

 

 

花本|とか、「それそうだよそうだよ、そうした方がいいよ。」って言われたら、その通りにする(笑)

           だからね、意志がないのね。重症です、ほんとに。大学入るのも「ここに行ったらいいじゃん」

         「行きます」って行ったじゃないですか。流れのままにKIKIKIKIKIKIも入らせてもらって(笑)